仮面ライダー電王31・32話、プーと大人になった僕

仮面ライダー電王
・31話「愛(アイ)・ニード・侑(ユウ)」
・32話「終電カード・ゼロ!」

愛ニード侑、I need you、なるほどな!!!!!言葉遊びのネーミング好きなのでタイトル見てなるほどな!!!の気持ちになりました。自分で気づきたかった〜。悔しい。
コメディ寄りの電王の中でウェットパートを一手に担う桜井侑斗というパーツを動かすことで一気に物語が切ないラブストーリーの色に染まる。一人韓流ドラマ男である。あまりにも「オタクの好きなもの」を全部持っているので素直に好きと言うのが憚られる気にすらなってきた。く、悔しい。悔しがってばっかだな。
カードはなくなっちゃったけど、記憶を代償にすれば再生成が可能なのだろうか。
あと、ボロボロになって帰ってきた良太郎に駆け寄ったのがモモタロスだけだったのは非常にときめきました。この感情は、ベイマックスが海に落ちて冷え切ったヒロを、一緒に落ちた他の友人には見向きもせずに真っ先に温めた時のを見た時に抱いたのと同じ感情です。明確な順位付けのある特別な関係、ラブ。
さらに、ただ大事にするのではなく意思を汲み取ってしかるべきタイミングでは無茶も一緒にしてくれるモモ…。病院から脱出を手伝うモモタロス「後から体ボロボロになるぜ」的な台詞と、その言葉を嬉しそうに受け取る良太郎のシーンは本当に熱くて、家で鑑賞してたら声を出して呻いていただろうし、私がキンタロスなら涙で前が見えなくなることころでした。大人ですし、ジムでランニング中でしたので耐えました。しかもこれで支配権は良太郎側にあるっていうのが天才の塩梅。この采配、信じるしかない。

・『プーと大人になった僕2018/米/マーク・フォース
https://www.disney.co.jp/content/dam/disney/images/studio/pooh-boku/about/story_pooh-boku_01.jpg
原題「Christopher Robin」、主演ユアン・マクレガー
Blu-ray鑑賞。これは家で見たので周囲をはばかることなく落涙。
大人になったクリストファー・ロビンがふとしたきっかけでプーのことを「思い出した」瞬間に、切り替わった画面の中でベッドで眠っていたプーが「目覚める」。この作りが美しくて美しくて、涙が止まらなかった。あの頃好きだったものたちは、忘れていても自分の中にいる。シュガーラッシュ・オンライン、トイストーリー4と、近年のディズニーアニメが描くおもちゃは子どもたちから卒業していく。しかし本作においてのプーはクリストファーが取り戻すべき童心として描かれ、実際にプーと一緒に仲間たちを探す中で彼はそれを取り戻していく。ズオウとヒイタチと戦う(ふりをした)クリストファーの姿を見たイーヨーが「あぁ、いつものやつですね」と軽くこぼした台詞の優しさが印象に残っている。 幼かったクリストファー・ロビンと現在のクリストファー・ロビンは断絶されていない。100エーカーの森は、心の真ん中から居場所を変え、自分でも気付かないようなすみっこで「いつも通り」続いていたのだと感じ、再び泣いた。
今ですらこんなに泣いてしまうのに、労働期間中に見ていたらと思うと恐ろしいばかりの、ある意味リトマス試験紙のような映画。残業から帰宅したクリストファーが「あなた、働きすぎなのよ」と奥さんに迎えられるカットで背景に時計が映っているのですが、9:20頃の時刻を指しており、「そんな遅くなくないか?」と感じた己の感覚に心が死にかけました。