この夏を最高にしたマンガ
最近読んだ本が全部最高だったので、夏が最高になってしまった。そんな夏も終わってしまった。台風の去った後なのに台風のような土砂降りだった。しかし、今日は祝日。ベッドの横の窓から叩きつける轟音のなんと気持ち良いことか!というわけで部屋でゴロゴロして一日が終わった。そんな天気の中、amazonからアンジュルムのブルーレイが配達される。ありがとうございます。お疲れ様です。やったー!
以下感想。まずはこの夏一番のヒット『中学聖日記』。
コマの「間」の取り方がめ ちゃくちゃ好き。 例えば私が誰かに特別な気持ちを持って「好きです」と伝えたら、「好き」という言葉は1語で100万もの意味を持つことになる。しかし感情を言葉にして括った瞬間、それでも取りこぼされてしまうような繊細さがそこにはあって、それを描いているのがこの作品なのだ。
はーん!たまらない。
というようなことを思っていたら、全く別作品で「『本当に好き』なんて 興奮してるだけかもしれないくせによく言えるよな って」という台詞があって。
お試しで付き合っていた友人と遊びでキスをする度にだんだん好きになってしまって、どうしようこの気持ちは…と思いながらなし崩し的に肌を重ねることに…という状況下でのこの自戒のようなモノローグ、痺れずにいられようか。暗転。いや、アー、最高。
ところでその後読んだ『やがて君になる』も「好き」が分からない主人公の話だったんですけど、みんなやっぱり分からないんじゃん!ということがトレンドになってきて嬉しい。
話は戻って、同じ新井先生の作品で『渾名をくれ』。良い。良すぎる。
本編も良いし、何より最後に訥々と語られている「これは信仰の話だ」というあとがきの文が素晴らしかった。
onBLUEの帯はいつも激烈に下品なので(まぁ要素だけを伝えようとするとそうなってしまうのも分かる)、好きじゃなかったけど、この話を通して「超純粋ラブストーリー」と纏めるのはすごいと思った。読み終わってぐるぐるした気持ちを落とし所に導いてくれる良いコピーだ。そう考えると観念的な話にあらすじ付けるのって難しいよなあ。どうやっても無粋だ。多分に漏れずこの作品も。
最後に『シュトヘル』。ふと思い立って読み返していたら、偶然にもその翌週に新刊が発売されることを知り勝手に運命を感じた。
いや~~~もしかしなくてももうすぐ最終回なんでしょうか。嘘だ~いやだ終わらないでくれ~、と思った急展開。終わらないでほしいけどもうすぐにでも新刊が読みたい。そういえば先日友人と話していて、ユルールとシュトヘルの関係を表すのに、何を言っても安っぽくなってしまって人に薦めることがとても難しいということを発見した。大河ラブ…いやラブというか愛、包括的な意味での、何、ロマン、何??
シュトヘル 13 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 伊藤悠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/09/12
- メディア: コミック
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