モーニング娘。'16・春ツアーへ

行きました。

モーニング娘。’16 『EMOTION IN MOTION』

推し不在のコンサートは散漫とした気持ちのまま迎えた。もちろん楽しみだった。当然かわいかった。けれどもサイリウムの色も定まらず、構えた双眼鏡では漫然とセンターを覗いていました。

そんな中、一曲目にかかったイントロはまさかのOne・Two・Three。鞘師ロスのおたく、既に死にそう。やめてくれよ~こんなの絶対ぜったい辛いじゃん…という思いは見事小田ちゃんのフェイクパートで覆されてしまう。小田ちゃんの勇ましい声はどことなく悲痛さがあって、否応なく来る次世代の始まりを叫んでいるように感じた。「鞘師さんは死んだ、もういない!だけど私の背中に、この胸に一つになって生き続ける!私を誰だと思っている!私はさくらだ、りほじゃない、私は私だ!’16の小田さくらだ!」

f:id:sazu6:20160625200409j:plain

も~小田ちゃんなんて呼べない。小田様。神様仏様小田様。なんて堂々としているんだろう。かっこよすぎる。

私の個人的な感覚になってしまうのだけれど、石田あゆみんが真ん中で1人で踊っていると、どうしてもいないもう一人のことを思い出してしまって辛かった。しかしこの小田ちゃんをセンターに据えた時のしっくり感ときたら何だ?あるべきところにあるべきものが収まった感じ。びっくりしすぎてしばらく考えていたのだけれど、その一つに「歌唱力でセンターに選ばれた」というのが誰が見ても明らか、というのがあるんじゃないだろうか。歌の抜きん出て上手い小田ちゃんがセンターにいることで、実力主義モーニング娘。’16というグループの文脈がスッと見えるように感じる。そういう背景?の上でこそ、キャラクターの濃い各メンバーがいろんな個性を出していっても、グループがまとまって見えるというか。どんなにとっちらかったパスを出しても、そこにに返ればリセットできるすごいセッター、しかもスパイクも打てる。小田ちゃんの手のひらから繰り出される七色魔球たち。肥沃な大地であり孤高の戦士である小田ちゃんの力にまざまざと魅入ってしまったのが、春ツアーの印象でした。

以下ハイライト。

一番良かったのは「踊れ!モーニングカレー」!まーちゃんのけしからん衣装ことスリットズボンが優勝です。スケルトン素材のアラビアンパンツ(?)の太ももの真ん中のところがざっくりと割れていて、踊る度に素肌がチラリズムして釘付けでした。正直この曲、脚を眺めていた記憶しかありません。One and onlyもそうだったことを思い出しました。まーちゃん、実はセクシー担当なのでしょうか。最高です。

ミスムンは言わずもがな、王子様衣装大っ好き。ハロステ映像を見て、まりあ王子のウィンクを浴びに行くぞ!と思っていたのに、いざ行ったら一番見てしまったのはえりぽん王子でした。その前の曲辺りで、生田がサラサラの髪を振り払いながらクールな無表情で踊っているのに気付いてしまって目が離せなくなってしまったのだ。ステージで客席に興味が無さそうだったり果ては嫌悪感すら見えるな表情を覗かせてしまう人めっちゃめちゃ好き。性癖です。

それと別の曲(何か忘れた…)のどぅー。脚を開き腰を落とフリに入るのを待ち構える横顔が、狩りをする前の獣のようでハッとするほど光って見えた。狼少女の役を工藤遥ちゃんにやってほしい。

あと印象に残ったことだと、メドレーの途中にあった手袋の甲についたミラーにピンスポットを反射させてレーザーのように飛ばす演出。実は去年V6の20thアニバコンで似たことをやっていた(光線をメンバーの指先からアリーナの反対側まで飛ばす)ので、アンジュルムコンサートにいった後ということも相俟って、ハロプロのジャニーズ化が著しい…!!!!と思いました。